父からのプレゼント

日曜、父からたくさんのプレゼントをもらった。
最近は向こうも気を遣って話しかけてくる回数が減った気がする。
だからこそ慎重だったのか、なんなのか分からないけど、「 全部見てね。」と言って直接私に渡してくれた。
手作りアルバムと、手紙と、鍵付きの日記帳と、たくさんのお小遣いが入ってた。


もらったくせに、その日開ける勇気がなくて、次の日開けて全部見た。
手作りのアルバムには、私が生まれた頃からの写真と、父のコメントがびっしりあった。
特に中学校の時から私は親の前で笑わなくなり写真にも映りたがらなかったし、一緒に出かける回数もめっきり減ったのに、意外とまともな写真もあったんだな、、とも思った。
アルバムの裏表紙には、手紙とは別に、私へのメッセージがこれまたびっしり書かれていて。言葉一つ一つが、響いたし、深かった。本当にこれが私の父親かな、とか思うくらい良いことがたくさん書いてあった。素直にすごいと思った。
一番最後のページには、偉人たちの名言いっぱい。どこから探してきたんだろう。


涙が滝のように出てきた。止まらなかった。久しぶりに嗚咽が出るほど泣いた。嬉しいのか、切ないのか、寂しいのか、なんで泣いてるのか自分でも分からなかった。




父親から生まれて初めてもらったプレゼントは、名前だった。アルバムを見て知った。私が生まれた一週間後に父親がつけてくれたらしい。
私は自分の名前が好きだ。大好き。小学生の時、自分の名前の由来を知った時も、なんとなく良い名前だなあって思ったけど、大きくなるにつれ、名前も、その由来もどんどん好きになっていった。「良い名前だね。」「素敵な名前だね。」って言われることもあった。その由来が、今まさにその時で、私のモットーというか、これからの道しるべというか、私の人生そのものだなあと思う。
そんな素敵な名前をプレゼントしてくれた父親に、本当に感謝している。

世界を旅することを、かつて父親も夢見たらしい。
計画し、外国人と文通し、お金も稼いだらしいが、家の事情諸々ありその夢は叶わなかったんだと。
だからこそ、父親は私のことを応援してくれているんだなあとも思う。
去年気付いたけど、私がこうやって「 旅に出たい!」「色んな景色を見たい!」「海外旅行に行きたい!」と強く思うのは、父親に似たんだ、と。しっかり父親のDNAを受け継いでました。
どちらかと言うと、性格とか中身は父親寄りだろうなーと子供の頃から思ってた。もちろん母親と似ているところもあるけれど、言わなくても分かるというか、感じるというか、そういうのがあるのは父親の方が多かった気がする。
だからこそ腹が立つことやイライラすることもあって、なかなか適度な距離感が分からなかった。「話したいんだけど話したくない」「話したくないんだけど話したい」っていう矛盾と特にここ一年闘ってきた(笑)
私には、手紙を書くことで精一杯だった。
感謝の気持ちを、大好きな気持ちを伝えるのは、手紙しかないと思ってた。
そう思って、やっと去年の5月、久しぶりの手紙を書いたんだっけ。

手紙を書くこともすごく抵抗があったし、正直結構エネルギーが必要だった。
でも書かないと絶対後悔するしここは乗り越えないといけないって分かってたから。
今までコミュニケーションをとってなかった分、伝えたいことはたくさん出てくるんだけど。
親のこと考えるだけで涙が止まらなくなって、それはもう大変だった(笑)
泣きながら必死に書いた手紙、あんなに話したくないと思ってたはずの親に、感謝と心配しか出てこなかった。
毎日毎日朝早くから夜遅くまでストレス抱えながら仕事してる親、一人でため息つきながら頑張ってる親、どうにかもっと楽になってほしかった。
あの手紙を読んで、たぶん父さん泣いただろうな(笑)
そして今日書いた手紙を読んで、また泣くんだろうな。笑

 父親の夢は、私に案内してもらいながら世界旅行をする、らしい。
父親の夢は今、私の夢の一つになった。
その夢を実現できるように、私も色んなところに足を運んで、そしてお金を稼がないと。
そんな父親孝行を、私の夢100リストに入れておこう。
父親は相変わらず私のことが大好きだった。
私も相変わらず父親のことが大好きだった。

優しくて、プライドがあって、気にしいで、不器用で、空気が読めなくて、愛情深い父親は、私の自慢の父親です。
引っ越しても時々連絡取ろう。

⚓︎ LIFE is JOURNEY ⚓︎

旅が好きな26歳 ( ♀ ) 好きなことを更新していきます ✈︎✈︎

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